こんにちは!BIZパートナー株式会社でございます。

当社は事業者様から売掛債権を買い取る「ファクタリング」により、迅速・確実な資金提供のお手伝いをさせて頂いております。

当社は業種を問わず、全国の事業者様の資金調達を手伝わせて頂いておりますが、今回は静岡で運送業を営むE様の事例をご紹介させて頂こうと思います。

掲載のご承諾を頂いたE様は当社とのお付き合いは今回が初めてで、ファクタリングの利用も今回が初のご経験ということです。

E様は元々個人事業主として経営をされており、自らがドライバーとしてハンドルを握っておられました。

主に中・長距離輸送をメインに扱っており、それなりに経営は順調でした。

元々運送業界は需要が安定しており、市場では需要量が増加傾向にあったところ、今般のコロナの発生です。

一般的には、巣ごもり需要などで通販商品の流通が大幅に増え、運送業界は追い風の風潮が強いようですが、E様によれば実際は扱う品目によって追い風の分野もあれば逆風になることもあるとのことです。

どういうことかというと、追い風になっているのは通販需要の増加が顕著なエンドユーザー向けの配送で、こちらは確かに景気はやや良いところが出ているようです。

しかしBtoBの関係になる事業者間の物資輸送方面は意外にも需要が急激に落ち込み、強い逆風が吹いているところもあるとのことでした。

というのも、コロナの影響で全国のビジネスが一気にストップとなり、その影響で物資の配送も一時的に止まることになってしまったということでした。

同じBtoBでも業種によっては問題ない分野もありますが、E様が抱えていた取引先はコロナの影響を受けて事業が停滞している産業の物資を扱っており、そのためE様のお仕事も減ってしまうという連鎖が起きてしまったのです。

ただ、お付き合いのあるクライントから新規の配送業務の打診を受けることができ、この話をうまくつかめば窮状を打破することができそうでした。

E様が懸念されているのは主に二つの点です。

一つは、新規の輸送路受注のお話はエンドユーザー向けの地域配送がメインで、同時に複数エリアをカバーすることが条件でした。

この課題をクリアするには車両とドライバーを増やさなければならず、それには資金が必要です。

二つめは、現在は特殊な事情で仕事が減っているものの、コロナ情勢が安定すれば今まで受けていた中長距離の運送業務も需要を盛り返すだろうということです。

状況が安定し仕事量が回復した頃、エンドユーザー向けの配送に注力したためにこちらに対応できないと、せっかくの主力事業を逃してしまうことになります。

そこで、E様はかねてから考えていた事業の拡大を実行に移すかどうか悩まれました。

以前から、会社を株式会社化して人を雇い、自らはドライバーを引退して経営に専念するという計画です。

ピンチの中に転がり込んだチャンス、今が動く時ではないかとE様は決断します。

新規の話に乗るには車両3台とドライバー3人を用意する必要があり、試算では当面の経費として1000万円程度を要する見込みでした。

これに先立ち、経営母体を株式会社化する手続きも進めなければいけません。

地元の行政書士に依頼し、経費込みで30万円ほどで株式会社を設立しました。

その後融資をお願いするためメインバンクに相談したところ、元々堅実経営で赤字もなかったE様の印象が良いことに加え、株式会社化したことで経営の本気度が伝わり好印象を得ることができました。

ただ立ち上げ当初であることから必要金額の全額の融資は難しく、500万円が限度とのこと。

そこでE様の個人保証に加え新たに購入する車両を抵当に入れたうえで融資増額を検討してもらい、なんとか700万円の融資を受けられる運びとなりました。

残りの300万円をどうしようかと悩み、お知り合いの伝手を辿って当社にご相談頂いた次第です。

ヒアリングにご協力頂き、E様のケースでは複数の取引先に絡む売掛債権がありましたが、冒頭に出てきた配送需要が落ち込んだ取引先に絡む売掛金を買取対象にするのが有効との結論に至りました。

この債権であれば、取引が減少するという性質上、相手側にも多少の責任感を感じてもらうことができ、信用の低下を避けつつ取引先の承諾も得やすいためです。

取引先の承諾を得て3社間取引とすることで、手数料を大幅に下げることができればE様にとっても有利です。

取引先との交渉には弊社のスタッフも同行し、ファクタリングについて丁寧に説明させて頂きました。

取引先の社長様も十分に納得いただき、決してネガティブな事情での債権譲渡ではないことをご理解頂けましたので、信用面でも影響は出ませんでした。

今回のケースでは320万円の売掛債権を手数料5%で買い取らせて頂き、304万円の買取金をお支払いさせて頂くことができました。

車両と人員の確保は無事に進み、新規路線の配送はすぐに軌道に乗せることができました。

その後、一時停滞していた元の主力路線も徐々に需要が回復し、こちらの方はE様自らが対応することもあるようです。

ただ、そろそろ本格的に経営に専念するため、中長距離路線の人員増加を検討中とのことでした。

E様の場合、元々事業拡大を狙っていたところにコロナの影響が出て、打撃と恩恵が両方舞い込んだため、経営者としての決断力が求められました。

見事にチャンスを掴み事業拡大に成功されたE様をはじめ、当社では様々な事業を成功に導くべく、資金調達のお手伝いをさせて頂いております。

ピンチを乗り切る切り札として、またチャンスを掴むための手段としてファクタリングは大いに活躍します。

BIZパートナー株式会社はどこよりも早く、有利な条件での資金調達をお約束します。

理由を問わず、資金需要が生じた際にはぜひお気軽に当社までご一報を頂ければ幸いです。