現代では次々と革新的な技術が開発され、その技術がさまざまな分野に導入されています。
金融業界もその1つで、今回解説をしていく「フィンテック」も、最新技術を活用したサービスです。
ですが、多くの技術が多くの金融サービスに活用されているため「フィンテックとは」と聞かれると困ってしまうもの。
本記事ではフィンテックについて以下のポイントについて分かりやすく解説をしていきます。
・フィンテックとはどのようなものか
・フィンテックのメリットやでメリット
・どのような場所で活用されているのか
・どんな技術が使われているのか
それでは内容を確認していきましょう。
フィンテックとは
フィンテックとは、おもに金融に関係する分野で活用されている、ITを活用した新しいサービスのことです。
例えば、従来の買い物では財布からお金を数えながら取り出し、受けっとった店員もお金を数える必要があったため、レジに長蛇の列ができることもしばしば。
買い物で急いでいるときに限って、前のお客さんが大量の商品を買っていてストレスになったというような経験は誰にでもあることでしょう。
現在ではキャッシュレスサービスが目覚ましい普及をとげており、スピーディな買い物ができるようになりました。
この、キャッシュレスサービスでは最新のテクノロジーが利用されています。
そして、フィンテックという言葉は「ファイナンス(金融)」と「テクノロジー(技術)」という言葉が合わさってできた造語です。
したがって、フィンテックとは最新のテクノロジーを駆使し、金銭にまつわるあらゆることを、より便利にするための言葉を指します。
フィンテックのメリット
では、フィンテックを活用するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
フィンテックを活用するメリットには、以下のようなものがあります。
・金融商品が「安く」「早く」「便利」に
・資産運用や投資が身近に
・新たな金融商品の誕生
・会計業務が改善
・顧客満足度に期待
フィンテックは個人の生活でも利用されていますし、企業の業務負担の軽減にも利用がされています。
また、さまざまな「費用の軽減」や「効率の上昇」に期待がされ、フィンテックを活用するあらゆる場面で「便利」になることでしょう。
加えて、今までにない金融商品の誕生も期待されており、今まで流動性が低いとされてきた「金融」の活性化が見込まれ、経済効果にも期待が。
このようなことから顧客の満足度はどんどん高まると予想され、フィンテックにはさまざまなメリットがあることが分かります。
フィンテックのデメリット
一方で、フィンテックにもデメリットが存在します。
それが、以下のようなものです。
・サービスが不安定
・ITになじみのない企業ではコストが高額に
・インターネットトラブルの影響が大きい
フィンテックは比較的新しいサービスで、新規事業者の参入も多い分野です。
そのため、フィンテックを提供している企業が倒産することもありますし、よりよい技術の誕生でサービスを変更する場合も。
そして、フィンテックは良くも悪くもインターネット(通信)を利用したものですので、通信のトラブルの影響を直接受けます。
停電や通信事業者のトラブルによって、機器が停止してしまうとフィンテックは利用ができません。
また、企業の場合はフィンテックを整備するために高額の費用が掛かることも。
ITになじみのない企業の場合はネット環境に慣れていないことが多く、「設備」だけでなくフィンテックを活用するための「人材」の確保や育成にコストを裂く必要があります。
フィンテックの活用場所
ここで、フィンテックが活用されている場面についても見ていきましょう。
フィンテックが活用されている、代表的な場面は以下のようになります。
個人 | 企業 | 個人・企業 |
---|---|---|
・キャッシュレス決済(スマートペイメント) ・仮想通貨(暗号通貨) ・投資・資産運用・ロボアドバイザー ・PMF(個人財務管理)やクラウド家計簿 |
・金融情報 | ・クラウドファンディング ・ソーシャルレンディング ・融資 ・保険 ・送金 |
フィンテックは個人や企業を問わず、金銭の関わる多くの場所で活用されています。
個人では「Paypay」などを買い物で利用していますし、「ビットコイン」などの仮想通貨は近年話題にもなりました。
企業でも、経済情報や物価指数、消費動向など、さまざまなビッグデータをフィンテックによってスピーディに収集から分析、提案まで行うことができています。
また、個人や企業を問わず、クラウドファンディングや融資でもフィンテックは利用され、効率のいい資金調達が可能に。
このように、フィンテックはアナログだけでは手間や費用が掛かってしまう場面で、その効果が実証されています。
フィンテックで活用されているテクノロジー
ここまでフィンテックがどんなもので、どのような場所で活用されているのかご紹介しました。
ですが、あまりに多く活用されているため、具体的にどのようなテクノロジーが使われているのかについては分かりにくいものです。
そこで、フィンテックではどのような技術が活用されているのかについても触れていきましょう。
現在、フィンテックで活用されている代表的なテクノロジーには、以下のようなものがあります。
テクノロジー | 主な活用場所 | 特徴 |
ブロックチェーン | 仮想通貨(暗号通貨) | 中央サーバーを持たず、端末同士でデータを管理するため、大幅なコスト削減とサーバーダウンリスクの軽減 |
IoT | 自動車、電化製品、医療機器などの身の回り | 身近なモノがインターネットに接続されることで、膨大なデータの収集が可能 |
AI(人工知能) | ロボ・アドバイザー、チャットロボット、接客型サイネージなど | IOTなどで収集した膨大なデータの解析や処理、対応が可能 |
API | GoogleやAppleアカウントを利用して、さまざまなアプリにログインできる機能 | 端末内やインターネット上のアプリと、外部のアプリの連携 |
生体認証 | 指紋認証、静脈認証、顔認証、網膜認証 | 指紋、網膜などの身体的特徴をもとに本人確認を行うことで従来の暗証番号やパスワードなどのセキュリティよりも安全性が高い |
まとめ
フィンテックは今後もさらなる成長が見込まれる分野で、次々と新しいサービスが誕生しています。
数十年前や、数年前では考えられなかったようなサービスがフィンテックによって今後も誕生することでしょう。
また、フィンテックを導入する企業が増加すると見込まれます。
コスト面、業務効率面、顧客満足度の面においてもフィンテックには実績があり、フィンテックを導入しているかしていないかで収益に大きな影響を与えることになりそうです。
次々と最新テクノロジーが誕生していますので、フィンテックの情報には常に気を配り、取り入れることのできるフィンテックは活用することが重要となる時代が来るかもしれません。
そのような時に、フィンテック導入のための資金調達ができなければ企業にとって大きな損失となるでしょう。
弊社、BIZパートナー株式会社では「急ぎの資金調達」や「柔軟な資金調達」に対応が可能です。
フィンテック導入時の資金調達にお悩みごとがあれば、気軽にご相談ください。