2020年も残すところあと僅かとなり、間もなく師走の忙しさが本番を迎えます。

今年は年当初に新型コロナの世界的流行が始まりましたから、コロナに始まりコロナに終わるという、特別に忍耐を必要とする年でしたね。

感染症の影響は来年以降もしばらく続きそうですが、まずはこの経済停滞の中で歯を食いしばり耐え抜かれた事業者の皆様に心からの称賛とエールを送りたいと思います。

この回では今年2020年を振り返り、コロナがもたらした影響や資金調達、そしてファクタリングについて振り返ってみたいと思います。

コロナが分けた運命 好況と不況の二極

新型コロナが世界中で蔓延し日本にも入り込んだ後、私たちはウイルスの媒介と感染拡大を抑えるため、人的、経済的な活動を抑制することになりました。

人の動きが止まれば経済も動かなくなり、ビジネスは直接的な打撃を受けることになります。

当初真っ先に苦境に立たされたのが飲食、宿泊、旅行など人の往来が前提で成り立っている産業でした。

感染拡大期当初は特に飲食店がニュースに取り上げられることが多かったように思います。

売り上げが突然ストップし、テナント料の支払いだけがかさむという悲鳴ともいえる窮状がマスコミ各社から伝わってきたのを覚えています。

実際には飲食や宿泊、旅行の産業には関連する多くのビジネスが連なっていますから、これらの産業は連鎖倒産のごとく一斉に不況の波に飲み込まれていきました。

一方で、コロナの感染リスクにより新たな需要が生み出され、思わぬ好況に転じた産業もあります。

まずはマスク需要に代表される医療関連の産業です。

消毒液、体温計、生理用品、トイレットペーパーなどの意外な製品も一時的に需要が増大しました。

また巣ごもり需要として、ゲーム業界や動画配信サービス、テレワークや通信関連のサービス及び機器類、通信教育などの需要も増大しました。

食品分野では保存ができる冷凍食品や家内調理のための調味料などの需要は増え、大打撃を受けた飲食業界もデリバリーなどで後半は盛り返しを見せます。

全体として好況と不況の二極化がもたらされ、不況に傾いた産業は運転資金難に苦しみ、好況に傾いた産業は特需的な需要に応えるための資金需要が増したと考えられます。

政府の支援は生かさず殺さずの延命策

苦境に陥った事業者を支援するため、政府も各種の支援策を打ち出しました。

しかしながらこれらの施策はいわば延命策であり、テナント代や人件費などの固定費の支出を抱える経営者にとっては「全然足りない」というのが実情ではないでしょうか。

もちろんこれらの支援があることによって延命できた事業者も方も多くいらっしゃると思いますが、それでも政府の支援だけでは足りないので、金融機関からの融資を検討しなければならないケースも多かったと思われます。

ただし、コロナ禍では融資を受けるかどうかの判断は今までよりも厳しい判断が求められました。

見通しを誤れば自己破産も

仮に融資を受けられたとして、しばらくは何とか持ちこたえたとしても、コロナの影響が続き経営を盛り返せなければ経営破綻を迎えます。

融資の弁済もできなくなり、保証人となっている経営者の生活が破綻する恐れもあるのでうかつに融資を受けることはできません。

相手がウイルスですから、沈静化するのかしないのか、いつになったら影響が止むのかは予測するのは困難です。

沈静化すれば経済が盛り返し、売り上げ増が期待できますが、逆になる可能性も大いにあります。

業種によって可能であれば、事業から完全撤退するのではなく「休業」という道を取る経営判断もありでしょう。

将来の予測が立たないことからしばらくの間ビジネスを休眠し、情勢が良くなってから再始動というのも一つの道かもしれません。

コロナ禍でのファクタリングの機能

ではコロナ禍でファクタリングはどのように機能してきたのでしょうか。

当社ではコロナ禍で不況に陥った企業様、好況に傾いた企業様双方から多くのご相談を頂いております。

不況に陥った事業者様の利用目的としては、目下の売上金が減少したことから、近々の支払いに必要な資金を用意したいというご相談が多くあります。

また金融機関に融資をお願いしているが、融資実行までに時間がかかるので、つなぎ的にファクタリングを利用したいというお話もよく受けます。

需要が増し好況に入った事業者様からは、事業拡大のための資金確保に利用したいというご相談を多く頂きました。

また必ずしも自社に大きな影響が出なかった事業者様も、取引先がコロナの影響で窮しているらしく、予定していた入金が先延ばしになってしまったため、その分の穴埋めのため、ということでご相談を頂くケースもありました。

先が見通しづらい状況の中、突発的な資金需要が生じるケースは以前よりも多くなっていると実感しています。

どのようなケースでも、当社が提供するファクタリングは資金需要に確実に応えていきますので、お困りの際はぜひ当社にご相談頂ければ幸いです。

コロナ禍では様々な手続きにおいて非対面で行うことができる仕組みづくりが進められていますが、当社でも必要に応じてWEB面談を検討するなど、できるだけ非対面での手続き進行ができるように配慮させて頂いております。

また従来よりも簡単にお申し込みができるよう、新たに「SWITCH ON(スイッチオン)」という専用サイトをご用意させて頂きました。

よりスピーディな現金化を実現しておりますので、資金需要が生じた際はぜひ当社ファクタリングをご検討くださいませ。