当ブログをご覧になられている方の中で、仮想通貨取引をされている方はどれほどいるのでしょうか。
株式投資やFXはすでに経験済みだが仮想通貨取引は未経験、またそもそも投資自体が未経験だという方もおられることでしょう。
2018年に、仮想通貨交換業者によって設立された日本暗号協会取引業協会の発表によると、国内で仮想通貨の現物取引を行なっている人の数は約350万人。
一方、代表的な投資手法である株式取引や投資信託を行っている人は約2,700万人だといわれていますから、国内における仮想通貨投資はまだまだ大きく普及しているとはいえないものです。
他の投資と比較すると、仮想通貨取引はまだまだ歴史が浅く、聞きなれない用語も多々あるほか、時に報じられる大暴落のニュースに身がすくみ、なかなか手を出せずにいるというのが、仮想通貨取引の利用が拡大しない理由だと考えられます。
しかし、仮想通貨取引は決して難しい投資手法ではありません。
また、仮想通貨以上は世界中で劇的に成長を続けていることもあり、初心者でも思いも寄らない大きなリターンを期待できます。
ただしその反面、注意すべきポイントを押さえておかなければ、大損を被るリスクも生じますが、これはなにも仮想通貨取引に限ったことでもありません。
では、仮想通貨取引にあたってはどのようなポイントに注意するべきなのでしょうか。
仮想通過の価格と購入可能額
まずは、仮想通貨の価格をみてみましょう。
仮想通貨の種類は、現在6,000種類以上も存在しています。
その中でも、最も知名度の高いビットコインにおける2021年10月時点の価格は1BTCあたり約700万円。
この数字だけをみると、とても気安く手を出せるものではなく、購入を諦めざるをえないという方も多数いることでしょう。
しかし、実はビットコインの場合、通貨の最小単位は0.00000001BTC。
つまり、極端ではありますが0.00000001BTCであれば0.07円ということになります。
仮想通貨取引所では、最小発注数量を0.01BTCからといったように定めていることもあり、実際に0.00000001BTCを購入することは現実的とはいえませんが、それでもビットコインを購入するために約700万円を用意する必要はまったく無いといえるわけです。
仮想通貨取引は「販売所」でなく「取引所」を利用
仮想通貨取引を行うためには、株式取引の開始時の口座開設と同じように、まずは「仮想通貨取引所」にて口座開設をする必要があります。
国内では、「bitFlyer」や「GMOコイン」といった仮想通貨取引所が有名どころですが、これらには入出金時の手数料の違いのほか、仮想通貨の販売方法にも違いがあります。
上記の「bitFlyer」や「GMOコイン」では、仮想通貨の販売形式として「販売所形式」と「取引所形式」という2種類が用意されています。
このうち「販売所形式」は、仮想通貨取引所とユーザーが取引を行う方式であり、購入手順が簡易的なため初心者でも利用しやすいというメリットがあるのですが、取引手数料が高くなるというデメリットがあります。
これは、「スプレッド」と呼ばれる「購入時と売却時の価格の差」が生じるため。
たとえば700万円で購入した仮想通貨の売値が690万円となった場合、価格の差は10万円になります。
多くの取引所では、取引手数料自体は無料に設定されているのですが、差額として発生した10万円は取引所に回収されることになります。
したがって、利益を得るためには価格が20万円上昇するのを待たなければなりません。
スプレッドは実質的な取引手数料ということができ、売却においてはスプレッドの幅が大きいほどユーザーには不利が生じるということになるわけです。
したがって、利益を得るためには価格が20万円上昇するのを待たなければなりません。
一方の「取引所形式」はユーザー同士で取引を行う形式であるため、双方が希望する購入額や売却額を提示できます。
ですので、スプレッドによる差し引きをなるべく避けたいという人は、スプレッドが生じない、もしくはスプレッドの幅を比較的狭く抑えられる「取引所」形式で取引を行うべきだといえます。
高値つかみと狼狽売りは避けて我慢強く待つ
ここまで、仮想通貨は決して手が出せないほどの価格ではないこと、そして取引の際にはスプレッドを意識するべきだという注意点をお伝えしましたが、最後に最も重要なポイントをもうひとつ。
それが、高値つかみと狼狽売りを我慢することです。
狙っていた仮想通貨の価格が急上昇した途端に慌てて購入する高値つかみに出た結果、わずか数時間後には急落して大きな含み損を抱えるなどというケースも多々みられるほか、下落が続くことに不安が生じ、耐えきれなくなって狼狽売りに出てしまうユーザーも非常に多いものです。
しかし、日々の金融ニュースをチェックしている人ならお気づきかと思いますが、仮想通貨の多くは、株式やFXとは比較にならないほどの急激な値動きが頻繁に発生しています。
したがって、暴騰したかと思えば大きく下落し、暴落が続いていたかと思えば急騰するなどのケースは日常茶飯事です。
ですので、暴騰をチャンスとみて高値つかみに出るのではなく、暴騰から緩やかに下落が続く時点こそがまさに買い時。
また、株式取引などでは、思い切った損切りも戦略のひとつとされますが、仮想通貨取引の場合は暴落後であっても再び暴騰するのは確実ですので、多少の含み損を抱えても狼狽売りすることなく、我慢強く待ち続けることが利益獲得のためのポイントになります。
まとめ
今回は、仮想通貨取引にあたって注意するべきポイントをご紹介しました。
仮想通貨は株式と同等程度の価格で購入できるものもあり、決してハードルの高い投資手段ではありません。
また、たとえ暴落しても数日後には急騰するなどというケースはザラにあるため、高値つかみや狼狽売りを我慢できれば、思いもよらない大きな利益を得られる可能性もあります。
もちろん投資である以上、損失リスクも考慮に入れなければなりませんので、まずは少額から購入して、お試しで始めてみてはいかがでしょうか。
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