「経営者は孤独だ。」
よく言われることですが、実際にそれを実感されている方は多いのではないでしょうか。重要な決断をするとき、誰かに相談したくても「立場上、弱みを見せられない」という感覚。スタッフには言えないこと、家族にはわかってもらえないこと、同業の友人には話しにくいこと。
経営者の悩みは、意外と「話せる相手」がいないものです。
私たちスタッフは、毎日多くの経営者の方と話しています。
その中で感じるのは、孤独を「当然のもの」として抱え込んでいる経営者の方が多いということです。
でも、
孤独を感じる瞬間こそ、何かできることがあると私たちは思っています。
経営者が孤独を感じやすい「3つの場面」
お客様の話を聞いていると、孤独を感じやすい場面には共通のパターンがあります。
一つ目は「大きな決断をしなければならないとき」です。新規事業への参入、大型の設備投資、キーパーソンの採用や退職。こうした場面では、最終的に「自分が決める」という重みがのしかかります。誰かに相談しても、最後は自分が決断しなければならない。そのプレッシャーが孤独感を生みます。
二つ目は「うまくいっていないことを認識しているとき」です。売上が落ちている、資金繰りが苦しい、スタッフとの関係がうまくいっていない。こうした状況を、スタッフの前では明るく振る舞いながら、心の中で一人抱えている。「自分だけが知っている現実」があるとき、孤独は深まります。
三つ目は「頑張りを誰も見てくれていないと感じるとき」です。
休日も仕事のことが頭から離れない、夜中に不安で目が覚める、それでも翌朝また笑顔で
オフィスに向かう。経営者としての努力は、なかなか見えないものです。
孤独を感じたときにできること

孤独を感じることそのものは、経営者として真剣に向き合っている証だと私たちは思います。
ただ、その孤独を誰にも言わず抱え込み続けることは、判断の質を下げ、体と心の消耗を加速させます。
まずできることは「言語化する」ことです。誰かに話せなくても、ノートやメモアプリに「今自分が不安に思っていること」を書き出すだけで、頭の中が整理されます。漠然とした不安は、文字にすると具体的な問題になります。具体的になれば、対処できます。
次に「同じ立場の人とつながる」ことです。経営者同士のコミュニティや勉強会、異業種交流会などには、同じ悩みを持つ経営者が必ずいます。「うまくいっている話」だけでなく、「苦労している話」を安心して話せる場があると、孤独感はずいぶんやわらぎます。
そして「専門家を「壁打ち相手」として使う」ことです。税理士、コンサルタント、そして私たちのような資金調達の専門家は、本来「答えを出してもらう相手」だけでなく「考えを整理する相手」としても使えます。答えが出なくても、話すことで気持ちが楽になったり、新しい視点が見つかったりすることがあります。
私たちにできること
弊社にご相談いただく経営者の方の中には、「資金のことが心配で」という入口から来られながら、話すうちに「実は誰にも言えなかったことを初めて話せた」とおっしゃる方がいらっしゃいます。私たちは資金調達の専門家ですが、経営者の話を聞くことも、大切な仕事のひとつだと思っています。
孤独を感じる瞬間に、誰かに話すという選択肢を持っていてください。答えは出なくても、話すだけで前に進める力が戻ってくることがあります。








この記事へのコメントはありません。